舞台 象 新国立劇場
2010年 03月 08日
それでも心地よい 手嶌葵さんのCDを今聴きながら物思いにふけっています。
雨の土曜日初日から2日目の舞台 象を観てきました。
別役実さんが書き1962年初演されたのこの戯曲を
主演 稲垣吾郎、大杉 蓮さんで今また時を経て戦後65年めに
新国立劇場という舞台で再演されました。
静かで重い不条理劇です。
この作品は作者が戦後17年目に戦争体験が稀薄になりつつあった
その時代にケロイドで象徴される原爆問題をこの戯曲に表現されたのです。
決して声高だかでもなく国家に叫びのでもなく・・・。
原爆で背中に負ったケロイドを、町中で見せびらかし、町の人々から
拍手喝采を得たいと奇妙な情熱を抱く病人(大杉蓮さん)・・病人
彼を引き止め、人々はもう我々被爆者を愛しも憎みも
嫌がりもしないんだ、ただとめどなく優しいだけなんだ、
だからひっそり我慢することしかしてはいけないと説得する甥。(稲垣吾郎 )・・男1
ふたりの心の行き違いから、原爆病者の陥った閉塞状況を、
ひいては人間全般の抱える存在の不安を、静けさの張りつめた筆致で描いています
生き方の違いを主軸に世の中の不条理などを表現しています。
今の世の中に置き換えてもふたりの男の対比から深い闇のようなものが
見えるような気がします。
注 *内容はパンフレットから抜粋させていただいてる箇所もあります。
観終って後から心にじわじわとくる演目でした。
終演後・・・作者別役 実、演劇評論家大笹吉雄、演出家深津篤史、
新国立舞台芸術監督鵜山 仁の4氏によるシアタートークがあり参加してきました。
4氏の語る言葉の中から見えてくるものが多くあり心のなかで
混乱していたものが丸く結びついたような気がしました。
別役さんのさりげない言葉「稲垣君は違和感なくいいじゃない」の発言は
私の心にドカン!(爆)
そしてもう70歳は超えている別役さんですがユーモアと柔軟な心の持ち主で
今回の象で自分の中にあった閉塞感が消え心が解放されたという
言葉がすごく印象的でした。
公演中さらに変化していくであろう舞台へのわくわく感、演技者への
期待感に私の胸も熱いです。
稲垣吾郎個人での舞台は彼の初舞台から観ていますが
つかこうへいの「広島に原爆が落ちる日」とともに今回の舞台も
本当にいい作品にいい役に巡り合えたとなんだかうるうる感激し涙さえ
出てしまいそうな私です。
あとすこし観れそうなので作品の深い部分ににもう一度触れてみたいと思っています。
余談
演技中のGさんからアンコールで出てくるGさんのギャップ★
ファンしかわからない幸せな気持ちです♪
追記
実は昨夜書き上げた文章を送信する前に私のミスで記事を消してしまいました。
結構気持ちはいって書き上げたものが突然消えもうがっくり・呆然としてしまいました。
それでも気を取り直し書き上げましたが
よく読むとほとんど伝わったいないような文章でこれもまたがっくり;;
正直、論理的にかつ冷静な視点で書くのは本当に難しいですね。
通常の私は感覚的にしか物事を捉えてないような気がします。
思ったこと、感じたことをただ言葉にするだけで要点が抜けているような(涙;;)
感覚でものをいうより論理的に伝えることは訓練で可能なのか?
それとももう脳の思考回路がまったく違うのか?
この記事をもう書き換えることはしませんが
今、読み返して少しへこんだ私でした(笑)・・独り言
それならもう一度感覚的な感想を・・。
人間は先にもう待つものが自分にとって末期的なものと認識したとき
どう生きるか!
さらし者でもまだあの喝采をあび自分の存在を確認したいか、
もう閉鎖的に何もせず人からの声もいらず今の自分を受入れ
静かに死を待つのか・・・・。
この不条理劇の答は見た人の心のなかにしか見出せないと感じた私です。
支離滅裂的な文章をここまで読んでくださった方に心から感謝します。
こんなにスイスイ気持ちの中に入ってくるなんて
とても清々しい劇評を読ませてもらいました♪
普段の文章の延長で
気負わず、、とても自然に物事を綴られる~
akicosmosさんの才能をあらためて!感じました。
短い言葉ですが、、どんな作品なのか・・もよく解りました。
観劇する事はできませんが
akicosmosさんを通して
こんな作品があった・・という事も教えてもらいましたし
ちょっと調べてみたい~という気持ちにもさせてもらいました。
ありがとうございます!
目がちょっと回復!(嬉しい~)
別役さんの戯曲、よいですよね^^
Gさまにはこの役は適役、というかGさまだからこそ!とも思います。
彼は歳を経て、本当に味のあるよい俳優になった、と思いますもの。
最初に見た某国営放送の朝ドラでの輝きが、つい昨日のようだけれど、こんなに上手く歳をとるアイドルも少ないかも・・・
見に行きたいなぁって思っちゃいました^^
でもね~、3月は忙しくて(音楽会目白押し!なの・・・)で無理だわ・・・
再演あるかなぁ・・・
ここのところ、ちょっとお芝居から遠のいちゃってる私です(反省・・・)
驚きました・・
私のTくんのロミオとジュリエットとは大違いだわ~(汗)
新国立劇場という舞台も素晴らしいし、大杉漣さんも素晴らしい!
でも、一番素晴らしいのはGさんでしょうね~~
実に考えさせられる戯曲ですね・・
私は、最後のあがきをするタイプです。
せっかくお書きになった記事をミスして消してしまわれたとか・・
実は私もよくやります。
あと、ネットの接続ミスで勝手に消えたことも・・
これ、本当に涙ものなんですよね・・
思い入れの強いものに何時間もかけて書いたのに、一瞬でパー。
同じものがまた書けるかな~という思いと、また一から始めることのもどかしさ・・
私の友人などは、最初にワードで書いて、保存するというマメな方もいらっしゃいますが・・
とてもそこまでは・・
で、で、↓の地味ご飯?????
どこが地味なんですか~!?
素晴らしいじゃあないですか~~
私は、とっくにこすもすさんのような素敵な暮らしをすることを放棄しております・・(汗)
私なら無理。ストーリーなんか、そっちのけになってしまいます。
私は、最初は不条理さに悩み傷つき、イラつきますが
最終的には開き直るタイプかな。
今がそれかな~。だから、何?みたいな強気です。
乙女なこすもすさんに早く会いたいな~♪
まったく白紙状態で観たのです。最初は難解でうううと思いました(笑)
ひたすら久しぶりの生Gさんと会える喜びで胸がいっぱいだったのよ。
でもさすがの日本の演劇界の重鎮別役氏の作品ですから
そんな感情より劇にのめりこみました。
そしていい作品に巡り合えた彼とその作品を観れた私に自分で
よかったねの拍手・・フフフ乙女です♪
この戯曲の文庫も出ています。よろしかったら読んでみてください。
博識のご主人でしたら即ご存じかもしませんね★
ありがとうございます。
最初はもうお久しぶり生Gさんに会える喜びで胸いっぱいだったのですよ
でも重く観た後に心にズシンとくる舞台でした。
優しい青年を自然に演じていてこれもよかった。
Gさんの少年のころのあのドラマまで覚えていてくれて
今までの彼への期待もありがたいわ(親か!・・私;;)
杏さんの鑑賞にも十分耐えられる内容で観ていただきたかったな。
ただチケット入手困難・・私も友達に助けられました。
再演あるといいなあ。
3月もお忙しいのですね。
お身体ご自愛くださいね・・・。
別役さんの戯曲に主演できるなんて感激してます。
Tくんの年のころはGさんだって宮沢りえさんと可愛い役を
やっていました。それでもファンは舞台見たさに通ったもので
心は同じですね。コンスタントに舞台を続けてこれた成果が
今に結びついてなんだか嬉しくて♪
Tさんの年のロミオ最高の役じゃないかしら。
再演があれば私もチケとり戦線に参加しようかな。
この戯曲のふたりの対比・・私もあがくほうかも(笑)
記事がなくなったときはほんとにショックでした;;
私は下書きもせず保存もせず一気に書いちゃって
送信!・・これが災いのもと?
でもまどろっこしいことがかえって面倒で
やっぱり危険が伴うこのスタイルで続けそうです。
素敵な情報ありがとうございます。実は私もいっぱいお話しが♪
ぜひぜひ楽しみにしています。先ほどHPのぞきました。
素敵!ここで発見したことが!もどかしいのでメールしますねえ。
寝られなかった前日でした。舞台に出てきたGさんの素敵さに
ウルウルでしたが別役さんの本の上演はさすがにすごくて
難解な内容にのめりこみました。大杉蓮さんももちろんすごい演技で
ひきつけますがGさんもよかったんですよ。
いい役に巡り合えて私は嬉しいです(笑)・・家族か!
アンコールで出てきたときもう胸キュンでしたわ。
私も一回不条理に向き合ったら後は開き直るかな。
midoriさん世の中の同じ世代の人が私をみたらきっと
いい年してと思いますね。・・でもいいんです♪
こすもすさんの「乙女月間」の始まりは吾郎さんのお芝居なのですね~♪
そういえば、前に吾郎さんのうちわのお写真を拝見したわ~♪なんて。。。
とても素晴らしいお芝居だったようですね。
お話を読ませて頂き、私まで観てみたくなりました。
そして私も「乙女月間」、作りたくなりました~♪
はい、そうなんですよ♪ウフフ覚えてました?;;うちわ(大汗)
舞台の内容はさすがに不条理劇ということで難解でしたが
舞台美術が不思議な空間を醸し出したり、いろいろ考えさせる演目でした。
ええ、勝手に乙女月間なんていいながら公演が終わるまで
行く日のが少ないのに気持ちだけでも楽しんでいます。
はおとさん、対象はなんでも誰でも(笑)乙女月間いいですよ♪
吾郎さんの今回の芝居..静かで重い不条理劇なのですね。
初演から50年近くたっての再演、そして、戦後65年めの再演ということにも作る側のメッセージがあるようにも思えます。
こすもすさんが書かれているように、今の世の中に置き換えても十分に普遍的な問題提起なのでしょうね。
こすもすさん、立派な記事になさってすごいです!
ほとんどふたりだけの芝居なのかしら。
アンコールの吾郎ちゃん、どんな表情や雰囲気だったのかしら、可愛かったのでしょうね♪
私もにしじま君に会いたいわ~♪(映画かテレビで)
↓何がこすもすさんを乙女にするのかと思っておりましたら こういうことだったのですね。
でも乙女チックの気持ちが舞台を見終わった後のアップの記事では
これだけの感想論になるあたりは さすがこすもすさんです。
不条理劇では いきづまる重いものがあるのではと思いますが
観た人はきっと 心に残ったものを自分なりに考えるのでしょうね。
アイドルGさんも難しい役と取り組む演技者になられてファンの方には
たまりませんね。
この舞台が終わる頃には又一回り大きくなられるでしょう。
こすもすさんの乙女心、まだまだ続きますね。
しっかり観ましたよ♪
いい舞台に立てていい役で感慨深いです。
このことを糧にまた大きくなってほしいです。
ふたり劇ではないのですが台詞はこのふたりが圧倒的に
多く後の奥菜恵さんは動作で訴えています。
不条理劇・・もう書いていて実に難しいなあと;;
アンコールの吾郎さん・・もちろんス・テ・キ★
えええ!これ何??なんて(笑)
でも2幕目からぐいぐいとひき寄せられた舞台です。
そうなんです・・スマップの中のGさんも個人活動のGさんも
私に潤いを与えてくれる活性剤です。
御笑いにならないでね。
カイトままさんGさんへの優しいお言葉・・母じゃないけど嬉しいです。
今が大切なお年頃・・丁寧に演じて頑張ってほしいです。
乙女・・鏡見るとギャ!ですが;;