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映画に魅せられて。

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     小さい頃は映画が娯楽でした。

両親に連れられて行く映画は大体が子供にはあまり面白くないハリウッドの大作でした。
エルシド、ベンハー  当時ハリウッドの大作には欠かせないチャールトンへストンが大活躍でした。

そんな私にとって映画がどんどん面白くなったのはミュージカル映画 
ウエストサイドストーリー、サウンドオヴミュージックからでした。

いつのころからか一人で映画を楽しむのも好きになり
そうなると当時何館もあった横浜の映画館はほとんど制覇したかもしれません。
高校生で初めて男子と観に行ったのは横浜東宝会館ですごく悲しい映画でしたが題名が全く思い出せないのです。
彼とのデートはよく覚えているのですが・・・💦。

今回の映画部門での感想文に挙げた映画は
ここ10年くらいに観た映画で心に残る作品の中から決めかねなかったのですが
「夏時間の庭」を選びました。

これはブログにも記したのでもう一度抜粋させていただきます。


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2008年 オルセー美術館20周年記念作品

上映期間中は見逃し1月の芸術館シネマの上映を見逃し;;
ちょっとのんびりの日にDVDを借りてようやく見ることができた映画です。

イルドフランスの小さな町ヴァルモンドワ 美しい緑の広がるパリ郊外の邸宅に
お叔父の膨大な美術コレクションを守りながら一人住む母のもとに
誕生日のお祝いで集まる子供たち。
それぞれの場所で忙しい現実を生きている彼ら。
子供のころの思い出がたくさん詰まる家や庭、価値ある美術品、名のある調度品も
母親が守っている間は何気ない生活の中に溶け込む日常の風景です。

夏の庭、家のインテリア、キッチン・・古い家にぴったりと似合って
とても素敵です。
夏ののどかな庭で語り合う家族、お茶の時間。
時の流れが緩やかに進む場所・・。
誰もが続いてほしいと思う時間です。

日本の田畑が広がる庭・・・。高原の家。
私たちと同じような思い出の場所、いつかのあの時間なのですねえ。
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ストーリーはこの後急逝した母の残した莫大な美術品と家を
母の意思も含め相続処理をしながら生きる現実と心の思いのギャップに
揺れ動きながら決断していく子供たちの姿が描かれます。

オルセー美術館から借り入れたコローやルドンの絵画、ブラックモンの花器、
アール・ヌーヴォーの家具  どれも素晴らしいです。

映画では母が守ったその美術品があの家からオルセーへ寄贈される
ことになります。
美術品として展示されたそれらはもうあの家で皆の時間を
見つめていた輝きはありません。
この場面切なく涙が出ました。

長男が小さいころから家で働いてくれた使用人のおばさんに
どれでも好きなものを持っていっていいよと言います。
私の好きな場面ですがおばさんはいつも庭の花を摘んで飾る花器を
選びました。

タクシー運転手をしている甥におばさんは言います。
あまりいいものは悪いからいつもの花瓶にしたのよと。
甥も言います。
そうだね、それがいいよ・・。

その花瓶はブラックモンの花器でした。

このおばさんにひとつの真実があるような気がしました。
その人にとって好きなものは世間的な評価は関係なく最高のものなのです。

俳優さんがとてもいい演技です。ジュリエット・ビノシュ、
シャルル・ベルリング 、 ジェレミー・レニエ

優しい気持ちになれる作品です。

ものはいつか消えますが思い出は継承されるものだと思います。
祖母、母、子供、孫・・あのときね。
あの夏の庭でね・・・・。

好きな映画になりました。
オルセーも昨年のときは行かなかったので次回はまた行ってみたくなりました。


感想後記  応募のために改めて感想を読みなおしましたが、
今、この映画の母のような立場の歳近くになりました。
こんなに豪華な夏の家も庭も調度も、お金もありませんが
私が最後に残されて・・・・。
そして私もいなくなり・・・・。
娘たちの築いた家族たちはまたそれぞれの想いを繋いでいってくれるのでしょうか。
ええ~もちろん思い出だけでも~**

大好きな映画はたくさんあります。
*木漏れ日の家で* *良き人たちのソナタ* 最近作のマンチエスター・バイ・ザ・シー
書ききれません。

こうしてみると映画は心の旅といいますがまさに五感を揺らし潤いを与えてくれる素晴らしい娯楽であり芸術といえますね。




by akicosmosA | 2018-01-30 18:23 | 観る映画、舞台 | Comments(6)